Brand Story
SOPHISTONE
- CD / AD / D : Regan Group & E3 Creative
- CL : Milbon
- Category : Brand Story
日本発、グローバル市場へ
向けた新ブランド
日本の技術を、世界のプロフェッショナルへ
日本のプロフェッショナルヘアケア市場をリードしてきたミルボンが、欧米市場に向けて立ち上げたヘアカラーブランド「SOPHISTONE」。
2019年に欧州・北米向けブランドとして誕生した「SOPHISTONE」は、ミルボンにとって初めて、海外市場の多様な髪色はもちろん、ヘアカラー文化や価値観を前提に開発された本格的なグローバルブランド。私たちは、日本側のブランディングとデザインを担当し、サンフランシスコのクリエイティブチームE3とコワークでプロジェクトをスタートしました。日本で培われたミルボンらしさを核にしながら、アメリカのプロフェッショナルに自然に受け入れられるブランドへ。国や文化を越えてブランドをつくるための、グローバルプロジェクトが始まりました。

「日本らしさ」を、世界でどう価値に変えるか
アメリカの美容室では、ヘアカラーは単なる施術ではありません。カラーリストという専門家が、一人ひとりの髪や個性に向き合いながら、クリエイティブな表現を生み出していく。そこには、日本とは異なる美容文化や技術、価値観があります。一方、ミルボンには長年培ってきた研究開発力と、日本ならではの繊細なものづくりがあります。問題は、それをそのまま「日本の良さ」として持ち込むことではありません。
ミルボンならではの価値を、現地のプロフェッショナルが「自分たちのためのブランド」として感じられるカタチにすること。
そこに、グローバルブランド開発の本質がありました。

洗練された科学を、ブランドの表情へ
SOPHISTONEのブランド開発では、ミルボンの研究開発力と、プロフェッショナルの創造性を一つのブランドイメージへ統合していきました。
その象徴となったのが、直線的でミニマルなデザイン。高度な科学技術を背景に持ちながら、過剰にテクノロジーを主張しない。
洗練され、静かに強い。そんなブランドの佇まいを目指しました。
カラーにはミルボンの企業カラーであるパープルを軸に採用し、ロゴタイプには、強さだけでなく柔らかさも感じられる表情を。
多様なヘアカラーのニーズに応えるブランドとして、「Science (科学的アプローチ)」と「Creativity (自由な発想)」、「Precision (確かな精度)」と「Diversity (豊かな多様性)」が共存するデザインを構築して、先進的な技術とカラー表現を組み合わせたブランドとして展開されています。

デザインは、現場で確かめる
ブランドの方向性をつくった後、私たちはミルボンの皆さまとともにニューヨークへ向かいました。
ミルボンNYのスタッフに案内いただき、高級サロンをいくつも訪問。実際に製品やパッケージデザインを見てもらい、カラーリストやサロンのプロフェッショナルから率直な意見を集めました。そこで出会ったのは、洗練された空間だけではありません。
一秒たりとも無駄にしない合理性。プロとしての確かな判断力。そして、髪をより美しくすることへのアーティストとしての情熱。
美しさを追求するプロフェッショナルだからこそ、ブランドにも「美しいだけではない機能」が求められている。
文字の見やすさ、色の識別性、商品の扱いやすさ。デザインの細部に至るまで、現場の声をもとに検証し、調整を重ねました。

日本とアメリカをつなぎ、ひとつのブランドへ
プロジェクトには、日本、ニューヨーク、ロサンゼルスのミルボンメンバーが参加されました。それぞれの地域性、市場、立場、経験から出てくる意見を、どこまでブランドとしてひとつにできるか。何を残し、何を変えるのか。日本らしさをどこまで表現し、どこから現地の感性に合わせるのか。答えは最初から決まっていたわけではありません。現地で得た声を共有し、デザインを見直し、また議論する。そのプロセスを何度も繰り返しながら、「日本発だからこその価値」と「アメリカで選ばれるための必然性」が交わる一点を探していきました。そして、関係者全員が納得できるブランドへ。帰国後も細かなデザイン提案と確認を重ね、商品とデザインの両面からSOPHISTONEのブランドを形にしていきました。

世界に届けるために、「らしさ」は変えない
グローバルブランドだからといって、日本らしさやミルボンらしさを消す必要はありません。大切なのは、そのブランドならではの価値を見つけ、それが異なる文化でも伝わるよう翻訳すること。私たちが大切にしている「コミュニケーションの最適化」も、正にそのための考え方です。
日本と海外、それぞれの視点を持つクライアントとクリエイターが対話しながら、ブランドの本質を守り、伝わり方を最適化する。
SOPHISTONEは、そのコワークから生まれた、日本発のグローバルブランドのひとつのかたちです。