Brand Story

京都市 特選 京都伝統工芸

京都市 特選 京都伝統工芸

京都の伝統を、世界へ伝える

数百年の技と美を、初めての人にも伝わるカタチへ

京都市からの依頼で始まった、「京都の伝統工芸品を魅せる」プロジェクト。
西陣織、京友禅、清水焼、京扇子、能面など、京都が誇る伝統工芸を幅広く紹介しながら、映像としても楽しめ、美術書のように眺めることもでき、さらにはハイエンドな商品を購入することもできる。
そして、海外から京都を訪れる人にも伝わるよう、日英対訳で構成する。
求められたのは、単なる「伝統工芸品のカタログ」ではありませんでした。
京都の伝統と美しさを、まだ知らない人にもどう魅力的に伝えるか。
その答えとして私たちが企画したのが、DVDを付属した上製本でした。

京都市 特選 京都伝統工芸

50軒を超える工房を訪ねて

プロジェクトでは、京都市の職員の方々、カメラマン、インタビュアーとチームを組み、50軒を超える工房や店舗を訪問。
西陣織から京友禅、清水焼、京扇子、能面まで、さまざまなジャンルの職人やつくり手に話を伺いました。
そこにあったのは、単なる「商品」ではありません。数百年にわたって受け継がれてきた技術、素材へのこだわり、職人の手仕事、そして京都という土地に育まれた美意識。一つひとつが、美術品とも呼べるほどの存在感を持っていました。
だからこそ、それらをただ並べるだけでは、その価値は伝わらない。
「わかる人のための本」にしない。
伝統工芸の魅力を伝えるには、京都文化や工芸の深い知識が必要だと思われがちです。
しかし今回は、むしろその逆。
海外から訪れる人をはじめ、伝統工芸を初めて見る人にも、「素晴らしい」「美しい」「もっと知りたい」と感じてもらうことが重要でした。そこで、写真は工芸品そのものの美しさを正確に引き出す。紹介文は専門用語に頼りすぎず、技術や背景をわかりやすく伝える。そしてデザインは、過度に古典的にするのではなく、ページを開いた瞬間から「京都」「伝統工芸」を感じられる世界観へ。写真・文章・デザイン・映像。それぞれの力を高めながら、一つの体験として編集していく。
そこに、このプロジェクトのディレクションの核心がありました。

京都市 特選 京都伝統工芸

本と映像で、京都を体験する

完成したのは、DVD付きの美しい上製本。
本をめくれば、工芸品の細部や美しさをじっくりと見ることができ、映像では職人の仕事や制作風景に触れられる。
静止画と動画、それぞれの特性を活かしながら、京都の伝統を立体的に伝える構成です。
また、日英対訳とすることで、海外から訪れる人にも京都の工芸文化に触れてもらえるようにしました。伝統を、「次に知りたいもの」へ。完成した本とDVDは各方面から評価をいただき、重版や中国語版の制作にもつながりました。
一部の大使館では通販ブックとして、高級ホテルではインテリアとしても活用されるなど、想定していた用途を超えて、京都の伝統工芸に触れる接点を広げていきました。伝統を守るだけではなく、伝統を知らない人に、どう届けるか。
その価値を損なわず、現代の人が「見たい」「知りたい」「手に取りたい」と思えるカタチへ翻訳する。
私たちは、受け継がれてきた価値を見つめ直し、時代や文化を越えて伝わるブランド体験へとデザインします。
伝統を、未来へ伝わる価値に。

Other Story

Works 一覧へ戻る